自宅から施設に通ってサービスを受ける「通所サービス」について詳しく知っておこう

在宅介護とも呼ばれる自宅で暮らしながら受ける「居宅サービス」のうち、訪問介護(訪問サービス)は自宅に来てもらってサービスを受けるというものでしたが、こちらの通所サービスは自宅で暮らしながら施設に通いさまざまなサービスを受けるというものです。

 

在宅介護の場合は、「訪問介護」と「通所サービス」の2つの組み合わせでケアプランが作られていきます。

 

主な通所サービスにはデイサービス(通所介護)とデイケア(通所リハビリテーション)があります。
また短期間施設に宿泊できるショートステイというサービスもあります。

 

ここではこれらのサービス内容の違いや、サービスを受ける施設を選ぶ際のポイントなども詳しく解説していきます。

 

通所サービスの種類

自宅から通ってサービスを受けて、また自宅へ戻ってくるという通所サービスの主なものは次の2つです。

 

  • 通所介護(デイサービス)
  • 通所リハビリテーション(デイケア)

 

また特徴のあるサービスとしては

 

  • 認知症対応型通所介護

 

というサービスもあります。

 

まずはこれらの内容について詳しく見ていきましょう。

 

通所介護(デイサービス)

通所サービスとは

通称「デイサービス」と呼ばれる通所サービスは通う介護の中で最も一般的なもので、主にレクリエーションなどを行います。
また入浴もできるので自宅ではお風呂に入れるのが大変になってきた場合などはとても助かります。

 

運営母体は、社会福祉法人、民間企業などで、その数は全国でも4万以上になり、各地域にデイサービスを受けられる施設はたくさんあるはずです。

 

基本的にはどの施設も送迎車が自宅に来てくれるので、玄関先で見送ればあとは施設のスタッフに任せることができます。

 

デイサービスで受けられるサービスと目的

 

送迎車に乗って施設に着くとデイサービスでは主に次のようなサービスが提供されます。

 

  • 健康確認(バイタルチェック)
  • 入浴
  • 食事
  • レクレーション
  • 生活相談員による相談

 

入浴・食事・レクレーションなどは各施設でかなり差があり特色が出ています。

 

 

メモ

地域にあるデイサービスの施設はケアプランの作成の際にケアマネジャーから紹介されますが、利用者側で希望を伝え行きたい施設に行くことは可能です。
ですので周りに(通所可能な地域に)どんな施設があり、どんなサービスを行っているのか、私たちも調べておくことが重要です。
どんな施設を選べばいいのかはこのページの後半に記載しています。
→ 通所サービスの施設を見学する際のチェックポイント

 

 

健康確認(バイタルチェック)

 

施設つくと看護師が血圧や体温などのバイタルチェックを行い、健康の状態をチェックします。
その後の入浴ができる健康状態かどうかもここで確認します。

 

入浴

 

入浴介護

デイサービスでは入浴サービスも受けることができます。
デイサービスに出かける持ち物の中に着替えを入れて持参します。
一般浴槽、大浴場、特別浴槽、シャワー浴など、その施設によって完備している入浴設備が異なります。
どのような設備があるのか確認しておくといいでしょう。

 

特に体がうまく動かない場合などはリフト付きの浴槽がある施設などをケアマネジャーと相談して選ぶことになります。

 

訪問入浴サービスと同様にお風呂に特色を持たせ天然温泉のお湯に入れるデイサービスの施設などもあります。

 

自宅での入浴が難しくなってきた場合、デイサービスでの入浴は本人にも家族にもとても助かるサービスです。

 

食事

食事介助もしてもらえる

食事についても施設によってかなりの差があります。

 

一般的な食事や利用者の体の状態に合わせた病院食を出す施設、かなり豪華でこだわった食事を提供する施設もあります。
季節の行事に合わせたメニューを出すところも少なくありません。

 

食事を楽しみにしたいという希望がある場合は、どんな食事が提供されるのか、特別なこだわりメニューがあるのかなどもチェックしておきたいものです。

 

また一人で食べることが困難な場合はしっかりと食事介助もしてもらえます。

 

食事の後は口腔ケアなども行われます。

 

 

レクレーション

将棋などもデイサービスで

レクレーションは各デイサービスの施設によって大きく特徴が出ます。

 

身体機能の向上を目的とした体を少し動かす集団で行うゲームや、ラジオ体操やヨガのような運動。
脳の活性化のためのクイズやトレーニング。
囲碁・将棋・俳句・手芸などの文化的なスクール形式を取るところなど。

 

集団で何かをするのが嫌だという人もいるかもしれませんが、家にいることが多くなっていると他者とのコミニュケションは少なくなっていきます。

 

家族やホームヘルパーと接するだけでは精神的にもいいことはないので、たまにはこういった集団生活で気分を変えるのはいいことだと思います。
趣味重視の施設の場合でしたら共通の趣味を持つ友達もできるかもしれません。

 

ただし、やりたくないレクレーションなどを無理にやるのは苦痛なものですし、それが原因でデイサービスに行きたくなくなることもあります。

 

各施設でのレクレーションがどんな内容なのかはしっかり確認しておきましょう。

 

管理人の思うこと少し前の時代ではデイサービスというと、童謡を歌ったり、幼い子供のような遊びを無理矢理やらされるというところが多かったそうです。
そういうのが嫌いじゃない人もいるかもしれませんが、「馬鹿にするな」「年寄り扱いするな」と嫌な気分になる人もいて、行きたくないと感じる方もかなりいたようです。

私の親もそういうことは絶対にやりたくないとはっきり言っていましたし、私自身も親のそういうところはまだあまり見たくない・・・という気持ちも大きいです。
ですが最近ではデイサービスで行われるレクリエーションの内容も、利用者の生活の向上や介護する家族の負担を減らすことが目的というサービスへと変化してきているようです。

 

生活相談員による相談

 

デイサービスの施設には生活相談員という資格を持ったスタッフが常駐しています。
デイサービスにおいての利用の相談はもちろんですが、それ以外の自宅での生活に関することなど基本的には何でも相談ができます
またその相談内容は担当のケアマネジャーに伝えてくれます。
日々の生活での悩み事を聞いてくれるので心のケアにもなります。

 

 

 

以上がデイサービスで受けることができるサービスです。

 

 

デイサービスの所要時間と1日のスケジュール

 

1回あたりのデイサービスにかかる時間は3~5時間、5~7時間、7~9時間の3つがあります。
午前中のみ、午後のみ、終日といった区分が多く、各施設によって変わってきます。

 

各施設によってもちろん変わりますが終日コースの場合のスケジュールは次のようなものになります。

 

【9:00~】送迎車によるお迎え
【9:30~】健康チェック・水分補給
【10:00~】入浴
【11:00~】趣味活動などのレクレーション・歓談
【12:00~】昼食・口腔ケア
【13:00~】体操・ゲームや体を使ったレクレーションなど
【15:00~】歓談・おやつ
【16:30~】送迎車で自宅へ

 

 

1回あたりのデイサービスにかかる時間は3~5時間、5~7時間、7~9時間の3つがあります。
午前中のみ、午後のみ、終日といった区分が多く、各施設によって変わってきます。

 

デイサービスの費用(自己負担額)

 

デイサービスの費用は要介護度によって変わります。
また各施設によっても変わってきます。

 

目安として1例を掲載しておきます。

 

【要介護1~5】

サービスの内容 3~5時間 5~7時間 7~9時間(終日)
要介護1 391円 588円 674円
要介護2 448円 695円 769円
要介護3 507円 801円 923円
要介護4 563円 908円 1,049円
要介護5 622円 1,015円 1,175円

 

1割負担の場合の自己負担額。
※料金は地域により変動あり。
※食事などは別途。
※デイサービスは要支援の方は受けられません。

 

 

要支援の場合のデイサービスは?

 

デイサービスは以前は介護予防として要支援の場合も受けることができましたが、2,017年より大きく制度が変わりました。
通所介護にあたるものは国の制度でなく各市町村の独自のサービスになりました

 

介護予防・生活支援サービス事業

 

要支援という認定の枠ではなく認定がなくても65歳以上であれば介護認定を受けていない人も対象となります。
これには訪問介護も含まれます。

 

通所予防介護だけではなく、「通所型サービスA」「通所型サービスB」「通所型サービスC」というように分類され、それぞれ雇用主や地域住民、市町村の保健師等がサポートをしていくものもあります。

 

このような市町村の地域支援事業に移行したサービスを「介護予防・生活支援サービス事業」と言います。

 

各地域でどんなサービスが受けられるのかはそれぞれ変わってきますので、地域包括支援センターに相談してみましょう。

 

 

[※出典 厚生労働省 介護予防・生活支援サービス

 

通所リハビリテーション(デイケア)

デイケアの様子

もうひとつのサービスである通所リハビリテーションは通称デイケアと呼ばれています。

 

デイサービスに対してデイケアは、主にリハビリテーションを行い身体機能の向上を目指していきます。

 

病気や怪我で長期間の入院が続いた後などは、筋力が弱り日常生活に戻るのが難しいものです。
そういう場合などは通所サービスの中でもこのリハビリを中心に行うデイケアが適しています。

 

デイケアのリハビリテーションは主治医の指示の元で、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などからしっかりとした指導が受けられます
もちろんさまざまなリハビリの器具も揃えています。

 

デイケアを提供しているのは、病院、診療所、介護老人保健施設だけで、一般の民間介護施設では行うことができません

 

医療機関だけがデイケアサービスを提供できます。
ですので一定以上の質は保証されていますが、デイサービスの施設に比べるとかなり数は少なくなります。

 

またリハビリテーションが中心と言ってもそれだけではなく、デイサービスで行われるような入浴や食事、生活相談などのサービスは同じように受けることができます。

 

デイサービスのレクレーションの部分がリハビリに充てられてると考えるとわかりやすいでしょう。

 

ただしリハビリテーションの専門施設ではデイサービスほどの入浴設備がなかったり、食事もそれほど凝ったものがでないということもあります。
そこはあまり期待はできないと考えておいた方が無難です。

 

デイサービスとは異なりデイケアを受けるには、ケアマネジャーがデイケア事務所に相談をした後、医師や理学療法士などによる判定を受けてからになります。

 

 

デイケアの所要時間と1日のスケジュール

 

終日で受ける場合のデイケアの1日のスケジュールは次のようなものになります。

 

【9:00~】送迎車によるお迎え
【9:30~】健康チェック・水分補給
【10:00~】個別のプログラムによるリハビリテーション
【11:00~】入浴
【12:00~】昼食・口腔ケア
【13:00~】体操・ヨガなどの集団リハビリテーション
【14:00~】機能回復を目的としたレクレーションなど
【15:00~】おやつ・歓談
【16:30~】送迎車で自宅へ

 

終日ではなく半日、6~7時間、7~9時間など各施設によっていくつかのパターンを用意してあるところが多くなっています。
また施設によっては入浴や食事などの時間を一切省き、リハビリだけを行うことで短時間型通所リハビリテーションの形を取っているところもあります。

 

 

デイケアの費用

 

 

終日の場合の費用の目安です(6~7時間)。
【要介護1~5】

 

サービスの内容 6~7時間
要介護1 667円
要介護2 797円
要介護3 924円
要介護4 1,076円
要介護5 1,225円

 

 

1割負担の場合の自己負担額。
※料金は地域により変動あり。
※食事などは別途。

 

 

 

デイケアは要支援1~2でも受けることができます。
この場合は介護予防通所リハビリテーションとなり、1回毎ではなく月額になります。

 

【要支援1~2】

サービスの内容 月額
要支援1 1,712円
要支援2 3,615円

1割負担の場合の自己負担額。 ※料金は地域により変動あり。

 

 

また特に支援が必要な項目だけを選ぶ選択的サービスというのもあります。

 

【選択的サービス】

サービスの内容 1回の費用
運動器機能向上 225円
栄養改善 150円
口腔機能向上 150円

 

 

 

デイケアとデイサービスはどちらか一方ではなく2つに通うこともできます。
ただし病院のリハビリを受けている場合はデイケアには通うことはできません。
その場合はリハビリはしっかり病院で受け、介護サービスではデイサービスを受けることになるでしょう。

 

 

認知症対応型通所介護(認知症デイサービス)

認知症デイ

認知症の場合でもデイサービスに(必要があればデイケアにも)通うことは可能です。

 

ただしデイサービスは集団でレクレーション行ったりすることがどうしても多くなるため、なかなかうまく入り込めないことも少なくはありません。

 

周りの目も気になったりバカにされたりと感じてしまうこともあるかもしれません。

 

それは親だけではなく私たち家族にとっても辛いものです。

 

そういうケースに対応してくれるのが認知症対応型通所介護です。
(認知症デイ、認知症デイサービスとも呼ばれます)

 

ここは同じような認知症の方たちだけが通う施設で、そこで行うサービスも認知症のケアをしてくれます

 

認知症対応型通所介護は通常では10人程度の少人数で行われ、スタッフさんにっても認知症の方と認知症ではない方を一緒にケアする必要がないため、より心配りができ対応も適切にしてくれるはずです。
ただし全国的にはまだまだ数はあまり多くないようです。

 

認知症対応型通所介護施設の形態としては3つのタイプがあります。

 

  • 「単独型」:民家や小さな施設などで認知症通所介護施設を単独で運営しているもの
  • 「併設型」:他の医療機関や特別養護老人ホーム、介護老人保健施設などと併設されているもの
  • 「共用型」:認知症対応型共同生活介護(グループホーム)などの共用部分を利用するもの

 

認知症対応型通所介護のサービス内容

 

認知症対応型通所介護でもデイサービスにように、入浴や食事などのサービスが提供されます。
もちろん送迎も入っています。

 

少人数というメリットを生かし、さまざまな支援やリハビリも提供されます。

 

あえて簡単な家事や作業などをさせて機能の回復を目指したり、やる気や自信を持たせるというような方法も取り入れています。
体や頭を使うトレーニング(状態に合わせて個別に調整)や、個人にあった趣味をそのまま行ったりもできます。

 

この施設に通うことで認知症のリハビリが自然に行えるようになるのがこの施設の目的です。

 

施設を選ぶ際にも、個人個人をしっかり見て対応してくれるかをしっかり見ておくといいと思います。

 

 

 

利用の条件

 

認知症対応型通所介護は地域密着型サービスのひとつです。
利用条件としては以下の3点が必要です。

 

  • 住居のあるの市区町村の事業所であること
  • 要介護(要支援も可)の認定を受けていること
  • 医師による認知症の診断を受けていること

 

 

 

認知症対応型通所介護の所要時間と1日のスケジュール

 

認知症対応型通所介護の使用時間は、3~4時間、4~5時間・・・8~9時間というように1時間毎になっています。
以前はデイサービスと同様で3~5時間、5~7時間、7~9時間という3つの区分に分かれていましたが、2018年度介護報酬改定に伴い1時間ごとに設定されることができるようになりました。

 

ただ、送迎の手間もあるので施設によっては、やはり3パターンくらいのコースでまとめているところが多いようです。

 

スケジュールはデイサービスとほぼ同じような流れですが、レクレーションなどが認知症に合わせたものになっています。

 

 

認知症対応型通所介護の費用

 

認知症対応型通所介護の費用は施設の形態ごとに異なります。

 

7~8時間での一例です。

 

 

【要介護1~5】

サービスの内容 単独型 併設型 共用型
要介護1 985円 885円 518円
要介護2 1,092円 980円 537円
要介護3 1,199円 1,076円 555円
要介護4 1,307円 1,172円 573円
要介護5 1,414円 1,267円 593円

 

1割負担の場合の自己負担額。
※料金は地域により変動あり。
※食事などは別途。

 

認知症対応型通所介護は要支援も受けることが可能です。

 

【要支援1~2】

サービスの内容 単独型 併設型 共用型
要支援1 852円 766円 480円
要支援2 952円 855円 508円

 

 

 

以上が自宅から施設に通ってサービスを受ける「通所サービス」です。

 

通所サービスにはどのくらいのペースで通う?

通所サービスへ

訪問介護と合わせて在宅介護の要となる通所サービスですが、このサービスはどのくらい通うことができるのでしょうか?

 

要介護1~5、いずれの場合も回数の制限はありません。
週に何回、月に何回と自由に設定することができます。

 

毎日通うことも可能です。

 

実際に何日くらい通うかは、本人と家族の事情などで決めていきケアマネジャーと相談していく形になります。

 

介護保険サービスには限度額がありますので、オーバーした分などは実費となりますが、要介護度が高い場合は支給額もかなりあるので週5日通っても保険の範囲で収まるでしょう。

 

例:要介護3の場合の支給額は月額約269,310円
デイサービス終日の費用 9,230円
9,230円×週5日×4週間=184,600円
※毎日デイサービスを受けると訪問介護はほとんど受ける時間がなくなりますので、残額でも保険内で収まる計算に

 

通所サービスは介護をする私たち家族にとっても、自分の時間を確保できほっとできる時間になります。
訪問介護の場合はいくらホームヘルパーの方がサービスをしてくれると言っても、気にせずのんびりというわけにはいきません。
介護される親の気持ちももちろんですが、ある程度は介護する側のことも考えてスケジュールを組んでいいのではないと思います。
(そのためにも親が気に入って行きたくなるようなデイサービスの施設を選びことが重要です!)

 

一般的な週間スケジュールはこのようなケースが多いかもしれません。

 

1週間のスケジュール

 

複数のデイサービスに通うことは可能?

 

同時期に複数のデイサービス施設に通うことは可能なのでしょうか?
これは可能です。

 

少し前までは週に3日のデイサービスなら3日とも同じところに通うというのが一般的でした。
ですが最近ではそれも少しづつ変化し、いくつかの介護施設に曜日を分けて通っているという人も多くなっているそうです。

 

月曜と金曜は入浴施設が充実している施設A、水曜はレクレーションで趣味の教室を開いてくれるB施設などというように、受けたいサービスによって選んでいくことができます。

ケアマネジャーと相談

ケアマネジャーの選び方のところでも解説しましたが(ケアマネジャーの選び方とケアプランの作成の流れ方法)、介護施設に併設型の居宅介護支援事務所のケアマネジャーが担当の場合は、どうしても自施設のデイサービスをすすめてくるので、こちらが希望を出さなければ他の施設のデイサービスは選ばれにくいでしょう。

 

もし、受けたいサービスがいくつかの施設で分かれているなら、しっかりこちら側から希望を伝えておきましょう。

 

 

ただし、複数の施設に同時に通うことによるデメリットもないわけではありません。

 

通う施設を分散してしまうと、1カ所あたりに通う回数はやはり少なくなります。

 

頻繁に通うからこそスタッフや同じようにその施設に通う利用者と仲良くなれるというのもあるので、その点はマイナスになることも
その場合は1つをメインで、もう1つはサブ的な位置で考えるといいかもしれません。

 

デイケアサービスの受け始めの時は、あえて体験も含め複数通うのもいいかもしれません。
いろいろ通う中で一番合ったところを探すことも可能です。

 

ただ、新しいことを慣れていくというのは私たちでも緊張が大きいものです。
親の気持ちを考えても1つのところ(もしくは2つなど)に早く慣れることの方が負担もなく楽しいかもしれません。

 

通所施設を変えることはできる?

 

通っている施設が合わない、対応が不満だ、他にもっと良い施設が見つかったなどという場合は変更することもちろん可能です。
通い始めたらずいぶんイメージと違っていた、スタッフの人の態度が嫌だったなど、いろいろなケースもあると思います。
せっかくのサービスですから、無理して同じところに行く必要はありません。
デイケアの施設は地域によってはあまりないかもしれませんが、デイサービスの施設なら競争も激しくいろいろな施設が他にもあるはずです。

通所サービスは変えられる?

またデイサービスに通っていたが、認知症が進行してしまって認知症対応型介護施設に変えるというケースなどもあると思います。

 

通所サービスの施設を変える際も、まずは担当のケアマネジャーに相談です。
場合によっては不満な点を施設側に伝えて改善してくれる調整をしてくれることもあります。

 

施設を変える場合はケアマネジャーの方で段取りをしてくれるので、利用者側の方で施設に直接断りにいく必要はありません。
ですので気まずい思いなどはすることもないのでその点は安心して大丈夫です。

 

地域包括センターでもこういった相談をすることは可能です。

 

 

 

 

短期入所生活介護(ショートステイ)について

 

通常の通所サービスではありませんが、短期入所生活介護(ショートステイ)というサービスもあります。
このショートステイは2日間~1週間程度(最長で30日間)といった短期間限定で施設に宿泊できるサービスです。

 

あくまでも短期間、一時的なものに限られ、長期での入所はできません

 

ショートステイ

例えば、介護をする私たちが数日間家を留守にしなくてはいけない事情ができたときなどや、体調を崩した病気などにかかって介護ができない場合などに利用します。

 

旅行などといった理由で使用することも全く問題ありません。
(そんな理由では利用しにくい・・・というようなこともないので大丈夫です。介護は長期戦ですから介護者のリフレッシュも大切です。)

 

また病院から退院したが、家ですぐに受け入れる体制ができていないなどの事情で利用されることもあります。

 

ショートステイは2種類

 

ショートステイには2種類あります。

 

【短期入所生活介護】
短期入所生活介護は特別養護老人ホームやショートステイの専門施設を利用します。
食事や入浴などの生活の援助、レクレーションやリハビリなども行われます。
(※デイサービスのイメージ)

 

【短期入所療養介護】
機能訓練などの医療的なケアを目的に介護老人保健施設や介護療養型医療施設、療養病床を持つ病院や診療所、老人性認知疾病療養病棟をもつ病院などで受け入れてもらうサービスです。
食事や入浴などの生活援助の他に理学療法士などによるリハビリなどを受けることができます。
また医師や看護師も配置され医療ケアも万全です。
(※デイケアのイメージ)

 

将来的に施設への入居を検討している場合は、そのステップとして2週間や30日という期間、ショートステイの使ってみるのもいいかもしれません。
介護される親と介護する私たちの気持ちの確認になると思います。

 

ショートステイを利用できる期間

月間スケジュールを

ショートステイを利用できる期間は1ヶ月につき連続して最長30日までです。

 

また基本的には認定有効期間の半分までしかショートステイは利用できません。
要介護認定には、その認定についての有効期間が定められています。
およそ半年~2年間になりますが、例えば有効期間が1年間(365 日)の場合、その半数となる183日を越えてしまうと、保険給付外となります。
ですので、ショートステイは月に15日前後の利用にし、毎月定期的に利用するようにしたり、月に2~4日を3回利用する、毎週末だけ利用する、そんなふうに調整しながら利用したりする方も多いようです。

 

ショートステイの費用

 

ショートステイの費用は同じ施設の中でも居室のタイプによっても変わります。

 

居室のタイプは「多床型」「従来型個室」「ユニット型個室」などがあります。

 

ユニット型個室は共用スペースなどがある在宅に近い居住空間で、居室が一人部屋です。

 

多床室はユニット型以外で居室が相部屋、従来型個室はユニット型以外で、居室が一人部屋になります。

 

また単独型と併設型でもまた料金が変わり、単独型の方が併設型より少しだけ高くなります。

 

また短期入所療養介護の方が専門的なサービスが行われるため短期入所療養介護より少し高くなります。

 

さらに短期療養型介護の場合は、居室タイプで料金が変わることにプラスして、従来型介護老人保健施設(老健)と、在宅強化型介護老人保健施設(老健)といった施設の運営形態によっても料金がかわります。

 

従来型老健は一般的な介護老人保健施設ですが、在宅強化型介護老人施設とは厚生労働省が定める要件を満たした在宅復帰・在宅支援機能が高いと認められた介護老人保健施設のことです。
在宅強化型の方が料金は若干高くなります。

 

また食費や居住費(1日1,000円前後)が別途実費としてかかります。

 

「短期入所生活介護」併設型の場合の料金の目安(1日あたり)
【要介護1~5】

サービスの内容 従来型個室 多床室 ユニット型個室
要介護1 584円 584円 682円
要介護2 652円 652円 749円
要介護3 722円 722円 822円
要介護4 790円 790円 889円
要介護5 856円 856円 956円

 

【要支援1~2】

サービスの内容 従来型個室 多床室 ユニット型個室
要支援1 437円 437円 512円
要支援2 543円 543円 636円

 

1割負担の場合の自己負担額。
※料金は地域により変動あり。
※食事・居住費などは別途。

 

 

「短期入所療養介護」従来型介護老人保健施設の場合の料金の目安(1日あたり)
【要介護1~5】

サービスの内容 従来型個室 多床室 ユニット型個室
要介護1 753円 874円 877円
要介護2 797円 874円 877円
要介護3 859円 935円 939円
要介護4 911円 986円 992円
要介護5 962円 1,039円 1,043円

 

 

【要支援1~2】

 

サービスの内容 従来型個室 多床室 ユニット型個室
要支援1 579円 611円 621円
要支援2 719円 765円 778円

 

1割負担の場合の自己負担額。
※料金は地域により変動あり。
※食事などは別途。
※在宅強化型介護老人保健施設(老健)は各表上で30~100円ほど価格が高くなります。

 

ショートステイの希望はいつ出す?

 

ショートステイを利用する予定ができたら、早めにケアマネジャーに相談をしておきます

 

各施設ともいつも居室が空いているわけではありません。
また特別養護老人ホームの併設型の場合はショートステイ用にそれほど多くのベッドを用意していないこともあります。
特に短期入所療養介護施設の場合は全体数も少ないので希望は早めに出しましょう。

 

希望日の1~3ヶ月前くらいで決まり次第相談をしておき予約を入れてもらっておいた方が無難です。

 

ただし、介護する方が病気になって・・・というような突然のケースもあると思います。
その場合ももちろん対応して受け入れ可能な施設をいろいろあたってくれると思うのでまず相談してみましょう。

 

お泊まりデイとの違い

 

顔見知りの施設でお泊まりデイ

施設に一時的に宿泊できる介護サービスにはショートスティの他に「お泊まりデイ」とい言われるものがります。

 

これは通所介護(デイサービス)ができる介護施設で、デイサービスの後にそのまま宿泊ができるというサービスです。
ただしこれは介護保険の範囲外になり実費になります。

 

費用としては数百円~数千円とかなり費用には差があります。
食事代なども別途にかかります。

 

だた、現状ショートステイは空きが少ない状況であることも多いため、実費でも利用者は増えています。

 

介護保険外ではありますが、デイサービスの延長として申し込むことになるので、ケアマネジャーの方で手配をしてくれます

 

宿泊専門の施設ではないのでショートステイの施設に比べると居室のプライバシーなどは十分に確保できない可能性はありますが、普段通っているデイサービスにそのまま残る形なので気持ちとしては安心できるとおもいます。

 

ショートステイが予約できない場合や、突然のケースの場合はこのお泊まりデイも利用できるサービスとして覚えておきましょう。

 

 

地域密着の「小規模多機能型居宅介護」

 

もうひとつ施設に宿泊できるサービスとして「小規模多機能型居宅介護」というサービスもあります。
これは地域密着型サービスの1つで注目のサービスです。

 

地域密着型サービスとは、「居宅サービス」「通所サービス」「入所サービス」を併せ持ったサービスです。

 

事業者や施設の指定・指導などを市町村が行い、その地域に住んでいる方だけがサービスを受けることができ、隣の市町村にある介護施設のサービスは原則として受けられません。

 

[詳しくは→ 【介護サービスの種類】地域密着型サービス]

 

小規模多機能型居宅介護では「訪問介護」と「デイサービス」と「ショートステイ」がセットになり、同じ介護事業所がサービスを提供してくれます。
ですので、いつも家に来てくれるホームヘルパーの方がデイサービスで施設に行ってもいてくれる、そしてその施設で宿泊もできるという仕組みです。

 

人数も少人数制で、1事業所あたりの利用者の登録は29名以下
通所介護(デイサービス)は概ね15名以下、宿泊(ショートステイ)は9名以下と決められています。

 

実際に私の家の近くの施設でも登録定員25名、通所介護15名、ショートステイ5名、訪問介護25名となっていました。

小規模多機能型居宅サービス

ですのでとてもアットホームな雰囲気があり、施設の職員の方とも密接で「私の担当の介護施設」といったイメージです。

 

親が一人暮らしであったり、夫婦だけで暮らしている場合などは、しっかりと密着してトータルでケアをしてくれるこの小規模多機能型居宅介護は心強いのではないでしょうか。

 

また「ショートステイを頼むことが多いけど、いつも空きがなくて困っている」という家庭のケースにも適しています。

 

契約している利用者だけがその施設のショートステイを利用するので、予約がとれやすいというメリットもあります。

 

平成18年からはじまったサービスなので、まだ全国的には数が足りていないと思われますが、これからはどんどんこの形の施設が増えてくるのではないかと思います。

 

小規模多機能型居宅介護の費用

 

小規模多機能型居宅介護の料金設定は月額制になっていて、どのサービスを何度受けても費用は変わりません
訪問介護(ホームヘルプ)で何度きてもらっても、デーサービスに何度通っても、ショートステイで何日宿泊しても金額は一定です。
もちろん、介護保険で収まる費用になっていて、要支援1~2の場合でも利用できます。

 

ただし、ショートステイの場合の宿泊費(1日あたり1,000~3,000円くらい)などは別途で加算されます。
ですのでその分は介護保険の自己負担分にプラスして考えておく必要があります。

 

 

終日の場合の費用の目安です(6~7時間)。
【要介護1~5】

 

サービスの内容 6~7時間
要介護1 10,320円
要介護2 15,167円
要介護3 22,062円
要介護4 24,350円
要介護5 26,849円

 

 

1割負担の場合の自己負担額。
※料金は地域により変動あり。
※食事・宿泊費などは別途。

 

 

【要支援1~2】

サービスの内容 月額自己負担額
要支援1 3,403円
要支援2 6,877円

1割負担の場合の自己負担額。 ※料金は地域により変動あり。

 

小規模多機能型居宅介護に入ることができれば、月額費用だけ(ショートステイでは宿泊費などもかかりますが)で他の介護サービスを利用することなく、介護を任せることができます。
まだまだ実施していない地域もあるのですが、もし住んでいる地域で始まっている場合は、ぜひ検討してみたい注目のサービスです。

 

通所サービスの施設の選び方のポイント

 

在宅介護の要の一つになる通所サービス。

 

ホームヘルプと同様、自宅に住みながら介護サービスを受けていくなら、この通所サービスで受けるサービスの質によって今後の生活のいろいろなことが変わってくるはずです。

 

もちろん全くこちらが情報を持っていなくてもケアマネジャーはおすすめの施設を選んでケアプランを作ってくれます。
ですので絶対に必要な情報ではないのかもしれません。
ですが、ケアマネジャーの思う「おすすめ」と私たち家族や本人が思う「通いたい施設」は必ずしも一致するとは限りません

 

合わなければ途中で変更はできるといっても、できることならはじめからいい施設を選んで、楽しく通ってもらいたいものです。

情報収集は私たちの仕事

親本人が気に入る気に入らないというのはもちろんですが、
あらかじめどんな施設があってどんなサービスが受けられるのか?
スタッフの評判や実際の態度はどうなのか?
この辺の情報については、私たちの代わりに介護をしてくれるわけですから、やはり介護をする側である私たちがしっかり調べておいてあげるべきだと思います。

 

ここでは通所サービスの施設を選ぶ際のポイントなどをまとめておきます。

 

まずは情報収集を

 

まずは通所が可能な範囲にどんな施設があるのかインターネットで調べてみましょう。

 

こちらは厚生労働省が運営している介護サービス情報検索サイト「介護サービス情報公表システム」です。
全国の介護サービス事業所・施設の情報が掲載されています。

 

介護サービス情報公表システム

介護サービス情報公表システム

 

公共のシステムですので正直なところすごく詳しく書いてあるというわけではないのですが・・・、地域にどんな介護事業所があるのかという情報などは全てわかります。

 

まずはこのサイトで検索して、リンクされている個別のホームページで詳しい内容を見てみるといいでしょう。
(ただし、個別のホームページがない事業所もまだまだ多いようです)

 

民間の検索サイトもあります

 

公共の検査情報サイトの他にも民間の情報サイトも利用できます。

 

厚生労働省の「介護サービス情報公表システム」は情報量は多いのですが、写真などがないためイメージがつかみにくいかもしれません。

 

その点、民間のサイトの場合は、施設の写真等もしっかり掲載されていてイメージがわかりやすくなっています。

 

全ての介護事業所の情報が掲載されているわけではありませんが、掲載されている情報はかなり詳しくなっているので、厚生労働省のサイトと合わせて使ってみるといいでしょう。

 

 

通所サービスの施設を見学する際のチェックポイント

見学はしっかりと

通所サービスを提供している介護事業所はほとんどのところで見学が可能です。

 

ケアプランを作る際には、ケアマネジャーが選んだ通所サービスの施設のリスト提示してくれます。

 

この時にすでにある程度調べてあれば、ケアマネジャーのリストにない施設も「この施設が気になるんですが・・・」と申し出ることができます。
この段階で何も調べていないと、もらったリストの中で選ぶようになってしまうことになります。

 

もらったリストの施設と自分たちで探した施設を合わせてみて、いくつかの施設を見学するコンタクトをとってもらいましょう。

 

見学は担当のケアマネジャーにお願いすると現在の空きの確認や見学の段取りなども手配してくれます。
また自分たちで直接施設に問い合わせて申し込んで大丈夫です。
あらかじめに見ておくことができれば、ケアプランの作成の際にスピーディに進みます。

 

では実際に見学の際はどんなところを見ていけばいいのでしょうか?
確認すべきポイントは大きく2つです。

 

  • その施設で何を一番したいか
  • 職員スタッフのチェック

 

何をしたいかがぶれないように

 

「その施設で何を一番したいか」という軸がぶれないようにしていきましょう

 

  • レクレーションで趣味を活かせたり、友人ができることを求めている
  • 入浴施設がしっかりしていてリラックスできる
  • 体を動かすような時間がしっかり取られている

 

など目的は何か?を自分たちのケースで考えてその希望が叶えられそうかどうかを見てくる必要があります。

 

「設備がきれいでお風呂も広かったけど、いざ入ってみたらレクレーションがつまらなくて行くのが嫌になった」
「きれいな施設でゆっくり過ごしたいのに思ったより狭くごちゃごちゃしていて気持ちが休まらない」

 

など、あとからこんなはずではなかった・・・と思わないように、一番の決め手になる部分はしっかり決めていきましょう。

 

働いている職員スタッフのチェック

 

「スタッフのチェック」これもとても重要です

 

老人ホームの職員スタッフの嫌なニュース(虐待など)は耳にしたことは多いと思います。

 

グループホームのようにそこで暮らす老人ホームではないので、デイサービスやデイケアの施設でそのような行為はないと思います。
ですが、スタッフもいろいろいるのでよりよいサービスを受けるためにもスタッフの態度のチェックはしっかり見てきたいものです

スタッフを見る

施設の見学の申し込みをすると、当日は手が空いているスタッフが案内をしてくれ、いろいろな説明をしてくれると思います。
このときに施設の様子を見ると同時に、案内をしてくれるスタッフ以外のスタッフをしっかり見ることです。
案内をしてくれる方はよほどのではない限り「いい人」として接してくれるでしょう。
ある意味ではこれも営業です。

 

ですが、実際にその時現場で働いているスタッフはどうなのか?ここが見極めのポイントです。

 

スタッフが他の方(実際の利用者)にどんなふうに接しているか、笑顔はあるか、話し方などをしっかり見てきましょう。
そこでみた態度が自分の親に向けられる態度です。
どんなにきれいな施設でいい設備があってもスタッフの方に問題があったり嫌な印象があると今後通うのは辛いだけです。

 

また同時に利用者がどんな表情かも見ておきましょう。
スタッフが良く、良い施設でしたら当然利用者も笑顔のはず・・・。
みんながつまらなそうにしていたら・・・やはりどこか問題があると思った方がいいかもしれません。

 

 

また掃除がきれいに行き届いているかなどもさりげなくチェックしておきましょう。
忙しすぎて掃除ができない施設だと、十分なサービスが受けられないこともあります。
この辺もチェックしたいポイントです。

 

デイケア施設ではさらにこんなところもチェック

 

デイケアの設備は?

デイケア施設の場合は上記のポイントにさらにプラスして、リハビリの器具、マシーンなどがどの程度揃っているかも確認しておきましょう。
デイケア施設はデイサービスの施設とは異なり病院や診療所や介護老人保健施設などが行っているため、施設によっての差はデイサービスよりはありませんが、予算上でマシーンがあまり入っていないところもあります。
この場合はマッサージばかりになってしまいリハビリが期待するほどよく受けられないかもしれません。
受けたいリハビリがどのような器具でどう行われるか、ここは確認のポイントです。

 

またリハビリテーションは施設にいるときだけではなく、自宅での日常生活でどのように過ごしているかで回復力が変わります
ですので、施設にいるときだけではなく自宅でどのような生活をしているか気にかけてくれるようなスタッフがいるデイケア施設は信頼できます。
反対にそうではない場合は、その場だけで回復を一緒に願ってくれるという気持ちが少し足りないのかも・・・という見方もできそうです。

 

 

通所サービスは本人と家族のために

管理人

以上、長くなりましたが、デイサービスやデイケア、ショートステイなどの通所サービスの内容、またそれぞれのサービスを提供する事業所を選ぶためのポイントを解説しました。

 

繰り返しになりますが、デイサービスなどの通う介護は、在宅で介護をしていく上ではかかせないサービスです。

 

体の調子が悪くなり介護度が進むとどんどん外出などが億劫になり家に引きこもってしまう場合も多くなります。
でも人と話すというのはすごく大切なこと。
家族やホームヘルパーの方だけではなく、同じような年齢の仲間とふれあうのは必要なことです。

 

デイサービスの施設で友達ができたりするだけできっと楽しいと思うのです。

 

そして介護をする側の私たちにとっても、申し訳ないとは思いながらも家から介護の必要な親が少しの時間でもいない時間を作ってもらえるというのはありがたいものです。

 

どうしても24時間、介護は緊張するもの。
「はあ・・」と一息いれる時間が合ってもいいと思うのです。

友人ができる

ですから、親には「デイサービスが楽しみ」と思ってもらえるような施設が見つかるようにしっかり事前調査をしておきましょう。
いやいやながら・・・になってしまうと私たちの心もきっと罪悪感を感じるようになってしまうかもしれません。

 

デイサービスのレクレーションにも今はいろいろあります。
麻雀、囲碁将棋などの男性が楽しいサービスや、絵画や手芸などの女性向けのものの。
とにかく楽しく通ってもらえるように情報を集めるのは私たちの仕事です。