認知症の種類と症状|認知症になるとどんな状態になってしまうのか

認知症の種類と症状

認知症の家族を抱えるというのは本当に大変なものです。

 

初期の段階では、物忘れとそれほど変わらないように感じても、症状が進むと、通常では想像がつかないような行動を起こしてしまうことも多くなります。

 

「認知症になるとどんな症状が起こるのか?」

 

親が高齢になったら、現状では特に認知症の症状は出ていなくても、いつか起こるかもしれないといういう意識をもって、認知症の症状について理解をしておきたいものです。

 

ここでは認知症の種類と、認知症の症状について詳しく解説していきます。

 

「まだ認知症かどうかわからない。チェックしたい。」
「認知症かどうか専門医を探して受診したい。」
という場合はこちらのページをご覧ください。
→ 親が認知症かも?|認知症のチェックと相談窓口・認知症専門医を探す

 

 

認知症という病名はない?アルツハイマー病との違いとは?

 

認知症というのは誰でも知っているよく知られた言葉ですが、実は認知症は正式な病名ではありません

 

認知症とは、認識する能力、記憶する能力、判断する能力が障害を受け低下し、社会生活に支障をきたす状態のこと指します。

 

この認知症を引き起こす原因となる病気が「アルツハイマー型認知症」などの脳の病気です。

 

これには、アルツハイマー型認知症の他にもいくつかの種類があり、そのタイプにより現れる認知症の症状も変わってきます。

 

「アルツハイマー病と認知症はどう違うの?」と、その違いもあいまいになりがちですが、アルツハイマー病は認知症の原因疾患の一つということになります。

 

 

認知症の種類(認知症の原因となる病気の種類)

 

認知症のタイプ(認知症を引き起こす原因となる病気のタイプ)は、アルツハイマー型認知症の他にもいくつかあり、そのタイプにより認知症の症状として現れる現象も変わってきます。

 

認知症のタイプ

[※参照:認知症の人にやさしいまち 東京を目指して - 東京都

 

 

グラフの通り、アルツハイマー病が最も多く60%を占めています
次に脳血管障害が20%レビー小体病が10%になります。

 

その他の10%には、前頭側頭葉変性症(ピック病など)正常圧水頭症慢性硬膜下血腫脳腫瘍などが含まれます。

 

アルツハイマー病、血管性認知症、レビー小体型認知症の3つを合わせて「3大認知症」、これにさらに前頭葉側頭葉変性症の合わせて「4大認知症」と呼ぶこともあります。

 

 

アルツハイマー型認知症

 

アルツハイマー型認知症の特徴

アルツハイマー型認知症は、認知症の全体の60%を占める代表的な疾患です。

 

脳にアミロイドβ(ベータ)というタンパク質がたまることで、神経細胞が壊れて死んでしまい、脳が萎縮していきます。

 

脳の中でも記憶を司る「海馬」から萎縮が始まり、初期の段階から記憶障害が起こります
後に萎縮は脳全体へと広がっていきます。

 

初期段階ではちょっとした物忘れくらいの症状で、日常生活にもあまり支障は出ませんが、進行するに従いさまざまな症状が出てきます。

 

新しいことが記憶できない、時間や場所が思い出せないなどという特徴的な症状が出ます。
段取りができなくなったり、季節に合った服装が選べないということも。

 

症状が進行すると、徘徊や妄想などの症状が出ることもあります。

 

他にも、いわゆる行動異常・精神症状で、妄想、焦燥、不穏、うつなどの症状もみられるようになります。
さらに認知症症状は重度になると、運動機能にも支障をきたし、失禁なども起こります。

 

また、体が衰弱してくると他の病気にもかかることも多くなり、終末期へと進んでいきます。

 

アルツハイマー型認知症になる要因としては糖尿病や高血圧などの生活習慣病が上げられます

 

男性よりも女性の方がかかりやすい傾向にあります。
また遺伝の可能性もあるいう発表もされています。

 

メモ

アルツハイマー型認知症を完治する治療法はないといわれていますが、現在は治療薬として「アリセプト」「レミニール」「イクセロンパッチ(リバスタッチパッチ)」「メマリー」という4種類の薬剤が流通しています。
また国内外でいろいろ新薬の研究も進んでいます。
正しい治療を受けることで進行を遅らせることができますし、将来的には根本治療も期待できるかもしれません。

 

 

「軽度認知障害(MCI)」とは

ウォーキング

 

アルツハイマー型認知症の初期の段階で、もの忘れなどの症状は出ていても、まだほとんど脳の萎縮がないを初期段階を「軽度認知障害(MCI)」と呼びます。

 

この状態ではまだ認知症ではありませんが、放置しておくと数年後にはそのまま認知症に進む可能性があります

 

それを防ぐためには、ウォーキングなどの有酸素運動や脳の活性化をさせるゲームや脳トレなどが有効だといわれています。

 

親に「もの忘れが多くなった?もしかして認知症?」と思うような症状がある場合には、念のため認知症専門医で検査を受けるように促したり、脳を鍛えることを心掛けるように家族も協力していきましょう。

 

認知症か単なるもの忘れかのチェックはこちらも参考にしてみてください。
→ 認知症のチェックリスト

 

脳血管性認知症

脳血管性認知症

アルツハイマー型認知症の次に多いのはこの脳血管性認知症です。まだら認知症などとも言われることもあります。割合としては約20%くらいです。

 

脳血管性認知症は、脳梗塞や脳出血などの疾患で脳の血管がつまってしまったり出血が起こったりすることで、脳の細胞に酸素が送られなくなり、脳の神経細胞が死滅してしまうために起こります。

 

脳の一部の特定の場所に起こるわけでななく、全体のどの部分で障害が起こるかはわかりません。

 

認知症の症状としては、「記憶障害はあっても判断能力は低下していない」というように、脳のどの部分に損傷があるかで出る症状が変わります

 

また知的障害のほかに、しびれや麻痺、歩行障害などの運動機能の低下が起こるのも特徴です。

 

進行としては、脳の発作が起こるたびに階段状に悪化していきます。

 

死滅した神経細胞は元に戻すことはできませんが、新たな障害を作らないようにするために、リハビリテーションで上げることも期待できます。

 

脳血管性認知症を引き起こす疾患は、高血圧や糖尿病、脂質異常症などがあります。

 

年齢的には比較的若い60〜70歳代に多く、女性よりも男性の方がかかりやすい傾向にあります。

 

また喫煙の習慣があり動脈硬化が起こりやすい人は血管がつまりやすくこの脳血管性認知症になる可能性も高いと考えられています。

 

初期の小さな梗塞や出血の場合はほとんど自覚症状がないので、気が付かないうちに認知症が進んでしまうこともあります。

 

持病や生活習慣から、脳梗塞や脳出血の心配のある場合は、認知症の検査というよりも、定期検診などで脳の状態をしっかり検査しておくようにしておきたいものです。

 

レビー小体型認知症

レビー小体型認知症の特徴

レビー小体は型認知症はレビー小体というタンパク質が大脳皮質や脳幹にたまることで脳の萎縮が起こり発病します。

 

症状としては特徴的なものが3つあります。

 

1つは認知機能の変動で、記憶や認知の機能が時によって大きく変化するということです。
良い状態、悪い状態の時の差がとても大きく出ます。

 

2つ目は幻視症状です。
「誰かが部屋に入ってきた。」などを見えないものが見えたりといったことを言い始めることが多くなります。
また睡眠障害がひどくなり、昼夜逆転などが起こります。

 

3つ目はパーキンソン病の症状が起きます。
パーキンソン病とは体や表情が硬くなったり、体の動きが減る、動作がぎこちなくなる、手が震える、姿勢が前傾になる、大股で歩けずパタパタと小股になる、まっすぐに突進して止まれなくなるなどといった、運動症状が出現する病気です。
立ちくらみや失神、便秘などの自律神経症状が起こることもあります。

 

治療としてはアルツハイマー型認知症に使用される治療薬が使われますが、幻覚症状などの精神疾患を抑えるための治療薬も使われることもあります。

 

もの忘れなどもありますが、アルツハイマー型認知症に比べると軽度であることが一般的です。

 

人によって幻覚症状が強く出たり、運動障害が強く出たりと症状の特徴にも差があります。

 

年齢的には75〜85歳くらいの高齢になってからの発病が多いのですが、その原因はまだわかっていません。
女性より男性の方がやや多い傾向です。
発病すると比較的進行は早く進みます。

 

 

前頭側頭型認知症(FTD)

万引きなどの異常行動

前頭側頭型認知症は、割合としては少なく1%くらいで指定難病になっています
ピック病、運動ニューロン疾患型、前頭葉変性症などがこの前頭側頭認知症に含まれます。

 

詳しい原因はまだわかっていませんが、大脳の前頭葉と側頭葉が集中して萎縮し発病します。
前頭葉は社会性や人格、判断、言葉などをコントロールし、側頭葉は、言葉の理解、聴覚、味覚のほか、記憶や感情をつかさどる部分です。
ですので、症状としては、意欲障害や性格の変化などが起こるのが特徴です。

 

抑制が効かず「なんでこんなことを?」と思うような反社会的行動として万引きや無銭飲食など社会のルールを無視した行動を起こしたりします
そのうち、失語が目立ってきたり、定刻に同じ場所を回り歩く「周徊」なども起こります。
さらに身体機能の低下し、コミュニケーション能力を失い重度の認知症状態に進みます。

 

ただし、他の認知症ののような記憶障害はあまり起こりません。

 

現在のところ治療薬はありません。

 

40〜60代と比較的若い時期から発病することが多く、男女の差もありません

 

認知状態の進行としてはゆっくり進みますが、10年前後で寝たきりになることが多く、筋力低下がある場合はさらに早く進行します。

 

 

正常圧水頭症

歩行障害正常圧水頭症の症状

正常圧水頭症も割合としてはとても少なくなります。

 

正常圧水頭症は水頭症の1つで脳脊髄液が脳室にたまり脳室が大きくなりその周りの脳が圧迫されることによって発病します。

 

症状としては歩行障害や尿失禁、認知症状などがあります。

 

60〜70代での発症が多くなります。

 

正常圧水頭症は脳神経外科の手術で治療できる事が多く、改善が期待できます。

 

 

 

これ以外にも認知症のもとになる要因は、ヤコブ病、慢性硬膜下血腫、アルコール性認知症など50以上の原因疾患があります。

 

一言で認知症といっても、このように原因となる疾患の種類によって現れる症状も変化します。
そしてその対応方も変わります。
認知症の検査ではCTなどの画像解析検査等を、知識の深い専門医の元で行い、原因の疾患までしっかり検査しておく必要があります。

 

認知症の検査、についてはこちらで解説しています。
→ 認知症の検査

 

 

認知症が引き起こす困った症状のいろいろ

 

認知症にかかると、どのタイプの認知症かによって出る症状も変わりますが、その進行にともない様々な症状が出てきます。
大きく分類すると、「中核症状」といわれる脳の働きの低下によって引き起こされる誰にでも起こる可能性のある症状と、「周辺症状(BPSD)」という本人の性格や環境などによって起こる症状があります。

 

中核症状の代表的な症状

脳の低下により起こる症状です。

 

記憶障害

記憶障害

直前のことが覚えていられなくなります

 

「○○はどこに行ったの?」と聞かれて答えても、5分おきにまた同じ質問をされたり、夕飯を食べたことを忘れてしまい、何度も「夕ご飯はまだ?」と聞いたりします。
鍵や財布などの置き場所もすぐに忘れてしまい、どこに置いたかわからなくなります。

 

ですが反対に昔のことはよく覚えています。

 

病気だとはわかっていても何度も何度も同じことを聞かれるので、介護する側もだんだんと消耗し、ストレスがたまることも多くなります。

 

初期の段階では体は元気なため、家事などを自分で行おうとするため、火の消し忘れや水道の閉め忘れなどに注意をしなくてはいけません。

 

見当識障害

「今がいつか?(時間)」「ここがどこか?(場所)」がわからなくなります
例えば旅先なのに家の近くであると勘違いしたり、船の上なのにタクシーを呼んでほしいと言ったり。
昼夜の区別がつかなくなり、深夜に買い物に出かけようとしたりすることもあります。

 

また自分が今の年であることがわからなくなり、子供に戻ってしまうこともあります。
季節がわからないので季節にあった服も選べなくなります。

 

引っ越しや入院など、環境が変わった時に起こることが多くなります。
高齢になってからの急な環境の変化には注意が必要です。

 

計算力障害

計算力障害

簡単な計算ができなくなるため、お釣りなどがわからなくなります
買い物で「280円」と言われても100円玉を2個、50円玉を1個、10円玉を3個というような計算もできません。

 

認知症の検査で<改訂>長谷川式簡易知能評価スケールというものがあります。
100から7を引き、そこからまた7を引き、さらにまた7を引き・・・という質問を繰り返し計算能力を問う検査ですが、この検査もこの計算力障害の状態を調べるものです。

 

失語

物の名前や人の名前が出てこなくなります
これは私たち中高年世代でも「アレ、名前なんだっけ?出てこない」ということは起こりますが、認知症の場合はこれがさらにひどくなり、単語の意味が分からなくなったり、聞こえていても意味のある話だと受け取れなくなったり、言葉を文章としてつなげることができなくなったりします。

 

思考力障害(判断力・理解力障害)

思考力障害

状況によった判断ができなくなります。
また状況に応じての対応ができなくなるので、寒いので1枚上着を着ようということを思いつかなかったり、行ったお店が定休日でもそのまま外で待っているなどといったこともあります。
困ったなと思っても、その先にどういう行動をとればいいのかわからなくなっていきます

 

失行

運動の機能には障害はないにも関わらず、今までできていた当たり前の行動ができなくなります
着替えをするのにボタンがしめられなくなったり、うがいをした水を吐き出すことがわからなかったりと、今までは無意識にでやっていたさまざまな行動ができなくなります。

 

失認

目も見えているし、耳も聞こえているのに、それが何だがわからなくなります
はさみなどの道具を渡してもそれがなんだかわからず使えなくなる」といったような道具の使い方などがわからない、また人の顔がわからないといった症状が起こります。
いろいろなものを認識する力が低下します。

 

実行機能障害

物事の段取りができなくなります。
これをしてあれをしてという順番がわからなくなります。

 

例えば料理などでも、お湯を沸かして野菜を切ってゆでて・・・など、がわからなくなります

 

 

 

以上が中核症状で、本人の性格等に関係がなく、認知症になると誰にでも起こる可能性がある症状です。
これらの中核症状も本人はもちろん、介護する側にとっても辛いものですが、もっと悩みが深くなるのは次からの周辺症状(BPSD)です。

 

 

周辺症状(行動症状・心理症状)

 

周辺行動は中核症状に付随して起こる症状ですが、すべての人に出るわけではなく個人差があります。
またいろいろな症状が複合して起こるので、100人いれば100ケースがあり、それぞれ対応も変わります。

 

症状が出ると、介護する側にはとても大きな負担がかかります。
本当に怖いのは中核症状ではなくこの周辺症状です。

 

<行動障害>

 

睡眠障害

睡眠と覚醒のリズムが狂ってしまい、昼夜逆転などの症状が起こります。
夜中の起きているので介護する側も目が離せません。

 

体内時計が狂ってしまうためこのような症状が起きます。

 

徘徊

徘徊

「徘徊」とは目的もなく、ただうろつき回ることとされていますが、これは周りからそう見えるだけであって、本人には意味があり出かけています

 

ただし、出かけた後に記憶障害のために出かけた理由を忘れてしまったり、今いる場所がわからなくなったりするため、結果として歩き続けるような状態になってしまうのです。

 

昼夜逆転などにより家族が寝ている深夜に家を出てしまったり、転倒や事故の心配もあります。
もちろん見つかるまでは常に探し回る必要もあります。

 

認知症の徘徊から行方不明になる方も年に1万5千人を超えています(2016年)

 

徘徊の症状が出始めたら2重ロックなど家から一人で出られないような工夫をするなど、しっかり対策をしていきましょう。

 

暴言・暴力

ただ叩くといってもこれには原因がるといわれています。
怖かったから叩いたなど、意味もなく叩くわけではないと理解しておきましょう。
不安や恐怖、感情のコントロールが効かないなどのことが暴言・暴力に繋がります。
パニックを起こして暴力が出ることもあります。

 

脳血管性認知症の場合は暴言・暴力が出る方が多くいます。

 

過食・異食

過食の背景には記憶障害があり、食べたことを忘れてしまうので、何度でも食事をしてしまいます
異食も中核症状の失認のせいで、食べ物ではないものを食べ物だと思い込んでしまうために起こります。

 

異食は、のどをつまらせるなどすぐに死に直結する可能性もありますので、特に注意が必要です。

 

拒絶・抵抗

拒絶

介護される事に対し、拒絶や抵抗をします。
家族や介護職員に対しても同じように起こります。

 

この背景には、介護者の言葉や行動が理解できず、「何かされてしまうのではないか」という恐怖や不安があるのでしょう。

 

お世話をしたくてもなかなか進めることが出来ないので、介護者のストレスの大きくなります。
また身内の場合は「介護してるのに・・・そんなふうに拒絶されるなんて・・・」と余計に心がつらくなってしまうでしょう。

 

不潔行動(弄便)

手についた便を壁や衣服などに擦り付けたりします
弄便(ろうべん)と呼ばれます。

 

また便を口に入れるなどの行動もあります。

 

いくつかの原因はありますが、これは失認で便を便と認識できないことが背景にあるようです。

 

高齢になると便も緩くなるので排泄の失敗が多くなり、おむつになります。
そこに便をしてしまった場合、認知障害で便が何か理解できず、いじってしまうこちが多いようです。

 

また中には排泄の失敗を隠したいという心理で行うこともあるようです。

 

弄便は家族を悩ませます。
匂いも強いですし、そのままでは大腸菌などの蔓延も心配です。
すぐに手も体も洗い流してあげたいでしょうが、嫌がって洗わせてくれないというケースもあります。

 

弄便が出るようになったら、介護サービスの中の認知症デイサービスなども活用しながら、進めていかないと、介護する側のメンタルも体力も続かなくなります。

 

また家庭でも壁や寝具に防水シートやビニールなどを貼るなどの対策をしていきましょう。

 

<心理行動>

 

不安・焦燥

認知症が進むことによって失敗が繰り返されると、本人にも大きな不安がつのります。
ひとりぼっちにされることを怖がったりすることもあります。

 

焦燥は焦りからイライラが出て、何で自分はできないんだ!と怒りに変わることもあります。
まじめな性格の人ほどこの傾向が強くなります。
イライラから大声を上げる人などもいます。

 

幻覚・幻聴

幻覚・幻聴

レビー小体型認知症でよく見られる症状で、見えないものが見える、聞こえないものが聞こえるなどと言い出したりします

 

嘘をついているわけではなく、本人には見えているのですが、わかっていても介護する側も「いないものはいない」と強く言ってしまいがちで、対応が難しいこともあります。
特に困らない場合は「そうだね」と話を合わせてあげることも必要かもしれません。

 

抑うつ

うつ状態になります。
アルツハイマー型認知症の場合は40〜50%くらいの確率で抑うつ状態が起こります。
また認知症であることを自覚して、それが原因でうつになっていくこともあります。

 

妄想

妄想

「誰かが部屋に入ってきた」「財布が盗まれた」などの妄想が起こります。
どんなに周りがそれを否定しても認めることができません。

 

人間関係のトラブルが妄想にな繋がる場合も多いようです。

 

認知症の原因疾患を確認し症状にあった対策を

認知症の親と一緒に暮らす

以上、認知症の種類(原因となる疾患のタイプ)と認知症で起こる様々な症状をまとめました。

 

実際に詳しく見てみると、認知症になったからといって誰にでもすべての症状が出るわけではなく、その症状の出方も様々です。

 

認知症の種類によって出やすい症状も変わってくることもおわかりいただけたと思います。

 

状況に合わせそれぞれの症状に合った対策をしていきたいものです。

 

そして認知症も他の病気と同様に早期発見が重要なポイントです。

 

「もしかして認知症?」と思うような傾向を感じたら、早めに専門医を受診するなどの対策をしていきましょう。
その際は、認知症の知識の深い専門医を探しましょう。

 

専門医の探し方やはじめの相談窓口についてはこちらで解説しています。
→ 認知症の専門医・相談窓口を探す|親が認知症かも?

 

本人にとっても介護する側にとっても認知症はつらいものです。
通常の介護の何倍も精神的にも肉体的にも負担は大きくなるでしょう。

 

介護をする側が一緒まいってしまっては元も子もありません。

 

専門医のアドバイスを受けながら、介護サービスなども適切に利用し、介護を進めていきましょう。

 

家族が認知症になってしまった時の心構えや介護体制などについてはこちらの記事でまとめています。
→ 認知症との接し方と心構え|親の認知症への介護体制を整える

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