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みなさんのご両親は今、おいくつですか?
そしてあなたは今、何歳になりましたか?
ずっとずっと元気だと思っていた両親。
でも年々確実に年を重ねていっています。
そして少しづつ今までできていたことができなくなっていく。
そうですね・・・これはちょうど・・「少しづつできることが増えていく子供の成長」を見守っている時の逆になっているような気がしています。
私の両親はもう75歳を過ぎていましたが、
「親の介護?いやまだまだ先でしょ?」
と思っていました。
親が特に大きな病気もせず元気だからというのもありますが、どちらかというとあえてそれを考えるのが嫌だったのです。
弱っていく親を認めたくない、まだまだ元気だと思いこみたい、きっとそんな心境だったんだと思います。
ちょうどその頃です。
私の50歳の節目に中学の時の同窓会がありました。
懐かしい同級生たちに会い昔話に花が咲きましたが、そこでもう一つ話題の中心になったことがありました。
そう、それが「親の介護」。
多くの同級生(同級生ですので50歳)が親の介護の問題を抱えていたのです。
そこでようやく私もわかりました。
私が親の介護のことを今まで考えなくてよかったのは、たまたま親が元気でいてくれたというだけで、本当はもう当然その渦中にいるはずだったんだ・・・と。
その時からです。
私が介護や親の最期、終活などについて考え始めたのは・・・。
日本人は世界的にはとても恵まれた環境にいることもあり、とても長生きです。
人生50年と言われた戦後から平均寿命は30年も伸びています。
2016年では男性80.98歳、女性87.14歳です。
(※2018年の平均寿命はさらに延び、男性が81.25歳、女性が87.32歳)
これに対し、「健康寿命」という言葉があります。
健康寿命とは日常生活に何の制限もない状態のことです。
これは同年の2016年の調査結果が出ていますが、男性が72.14歳、女性が74.79歳になります。
平均寿命から健康寿命の年齢を引くと、その期間は何かしらの「不健康な期間」ということになります。
この期間は男性で8.84年、女性で12.35年になります。
この約10年前後の期間は、医療や介護が必要になるということになります。
この数字を見ても、「親が75歳を超えていたら、介護はいつ始まってもおかしくない。」ということを考えておかなくてはいけなかったのです。
知識ゼロからのスタートでしたが、知れば知るほど介護の話は奥が深く、いろいろを知識をつけておくことに早すぎるというのは全くないということがわかりました。
正直、私の年齢50歳、親の年齢75歳では完全に遅すぎるスタートでした。
例えば老人ホーム(介護施設)を探す場合も親が具合が悪くなってからでは遅いこともあります。
親の老後のことはあえて考えたくないと思っていた私ですが、このようにいろいろとを調べていくことによってさまざまな不安が晴れていきました。
漠然としていた不安はなくなり、これから先、親に対して子供としてしなければならないことがはっきりしてきました。
「この時期が来たらこれ、次はこれとすべき」ということが見えたのは大きな安心になりました。
そして「どうやったらより幸せな最期を送ってもらうことができるかな」と思うようになりました。
「親孝行をしようと思ったときに親がいない」というのができるだけないように、今、子供としてできることを精一杯してあげたいなと思うようになりました。
そういうわけでこのサイトでは、私がそのような中でいろいろ調べたり体験したりしたものをまとめています。
この時期にはこのくらいの準備をしておこう。
次の段階ではここまで。
親が元気なうちだからこそ聞いておくべきこと、少し弱ってきたら始めたいこと、というように時系列でその時やるべきこと、知っておくべきことを紹介できればと思っています。
親の介護やその後のことを考えるには早すぎることは決してありません。
親が元気なうちに知っておくべきこともたくさんあるのです。
決して後悔がないようにしていきたいものです。
そしてもうひとつ、私が親の介護について調べていると、まだまだ先だと思っていた自分の老後のことを考えるようになりました。
自分はどんなふうに老後を過ごすのか、今からできることはないのか、子供たちに迷惑をかけないようにできるだけの準備は自分でしておこうと。
当サイトを見ていただいている方は、私のような親の介護を考え始めた同世代の方かもしれません。
もしくは今まさに自分の老後や配偶者の介護の必要が出てきた親世代の方かもしれません。
どちらの世代の方にも参考にしていただけるようわかりやすく解説できるようにがんばります。
親の介護と自分の老後、この二つを考えていくサイトとして、サイト名を「親介自老」と名付けました。
造語の四字熟語ですが、おやかいじろうと読んで覚えていただけるとうれしいです。